4 8 .その男のコ ートを持ってきて !

あるとき 、マヤ ・アンジェロウ について 、こんな話を聞いた 。

彼女が自宅でパ ーティをひらいていると 、
ひとりの男が黒人とゲイについて 、
ひどく不快な冗談を騒々しい声で言いはじめたという 。

通説によれば 、マヤは部屋の反対側から 、
「その男のコ ートを持ってきて !うちから出ていってもらって ! 」
と大声をあげたらしい 。

部屋は衝撃で静まりかえり 、動揺している人もいた 。
しかし 、彼女は説明した 。
「ここは私の家です 。私の家に入ってきて 、そんなことを言ってはいけません 。もし言いたいなら 、自分の家で言ってちょうだい 」

そして 、彼は連れ出された 。
最近考えていたのだけれど 、私たち人間も家のようなものだ 。

それなのに 、私たちはありとあらゆるくだらないことに耳を傾け 、
猛毒さながらのそれを吸収する 。

昨日 、ジェ ーンという女性が 、
初めてメキシコ旅行に出かけるところだと言ってきた 。

彼女を行かせるべく 、
諸々のすべてが魔法のように整ったらしい 。

彼女は大張りきりだった … …
ある 〝友人 〟から思考を恐怖まみれにされるまでは 。

しまいにその友人は 、グアダラハラでは飛行機から降りたとたんにレイプされるか 、
強盗に遭うか 、そもそもまず撃ち殺されるかだと 、ジェ ーンを説き伏せた 。

「でも思うんだけど 」
その友人は悲しげにうすら笑いを浮かべた 。

「それがあなたの最期なら 、しかたないもんね 。あぁ 、すごぉぉく残念 。あなたの行き先が 、私の行ったハワイみたいに安全できれいな場所でないことが 。
とにかく 、もし私があなただったら言ってもらいたいなって思うから 、愛情で言ってるだけなのよ 」

ジェ ーンはすっかり不安になっただけでなく 、念として感じた … …
ねっとりしたものをくっつけられたと 。

そういうのってなんとなく感じるものなのよね 、違う ?
幸い 、彼女がその件について調べたところ 、
メキシコ国境付近の町では暴力行為が発生しているものの 、
彼女の行き先ではかなり事情が違うとわかった 。

人々はいつだってあの美しい国を安全に旅行する 。
暗黒の予言は現実にはもとづかず 、例の女の恐怖や無知 、
おまけに嫉妬から生じていたのだ 。

それでもなお 、ジェ ーンは思考に染みついた不安を払いきれなかった 。

そのため 、旅行が台無しにされた気分だった 。
私は 、ココナッツを手に入れて 、
ネガティブなエネルギ ーを全部そこに入れる
イメ ージをするようすすめた 。

友人の闇をすべて手放したら 、次はココナッツを何かに叩きつけて 、中身ごと粉々にする 。
すべてを手放し 、投げ捨てるのだ (この古代インドの儀式の目的は 、友人を傷つけることでは一切なく 、ジェ ーンの思考にこびりついたネガティブな思考を手放すことだ ) 。

彼女は友人のエネルギ ーを浄化するだけでなく 、旅を神に捧げる必要もあった 。

そこで 、私はこんな祈りを彼女につくった 。

 

「私は今 、この旅のすべてをあなたに捧げます 。
あなたの保護につねに包まれていると知って 、ご意志のままに導かれますように 。
無意識とはいえ私を傷つけようとする人々から 、私を自由にしてください 。
私はあなたの愛の腕のなかで満たされ 、守られています 」

 

最愛の神よ 、私を変えてください ― ―あらゆるネガティブなエネルギ ーや予言から守られている者に !私をあなたのまばゆく輝かしい光で満たし 、あなたの愛を運ぶ器にしてください 。私は今 、誰かから吸収した恐れをすべて手放します !自分自身の直観の導く先を 、つねに信頼させてください 。

トーシャ・シルバー著「私を変えてください」より]

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