3 7 .鏡の神

日々の祈りのお手本にしているトーシャ・シルバー著「私を変えてください」より、今日届けたいメッセージを抜粋しています。

先日 、フェリ ー乗り場で船を待っていると 、ネックレスを六十個くらいつけた男が 、
ピンク色の手鏡を持ってほれぼれと見入っているのが目にとまった 。

そう 、この日も美しきサンフランシスコ日和 。
私は嬉しくなって 、彼の肩を軽く叩いて声をかけた 。 「ロ ード ・クリシュナ 」
写真を撮ってもいいかと訊ねたところ 、彼は喜んだ 。
そのとき 、アルマ ーニのス ーツ姿で金融街に向かう人が 、あからさまに軽蔑の表情を
彼に向けてブツブツと言った 。

「まったく 。いつになったらこのいまいましい街を掃除してもらえるんだか 」

ロ ード ・クリシュナがどう反応するのかと思いきや 、
ゲラゲラと笑い 、こう言った 。

「ふふん 、皆を喜ばせるなんて絶対ムリ !
それに 、そんなこと頑張ってみたところでメチャクチャ退屈 。
さあお姉さん 、写真撮るの 、撮らないの ? 」

その場を去るとき 、私は彼に言った 。

「あの 、ああいう人って 、大抵は自分のことを嫌ってるだけなんですよ 。あなたのことじゃなくて 」

「あら 、そうよ 、あなたちゃんとわかってるんだ ! 」彼は同意した 。

「それに 、だからこそあの人たちにはしっかり祝福が必要なの 」

それから 、彼はまたピンク色の鏡に視線を戻し 、うっとりと覗きこんでいた 。

 

最愛の神よ 、私を変えてください ― ―皆に対して 、恐怖でいっぱいのネガティブな人々に対してさえも 、おおらかに祝福を送れる者に 。私の内には無限の海が広がっていると知って 、どうかこの惑星に愛を降りそそげますように 。